2015年11月14日土曜日

ミレーの信仰

 見えない世界を見る

 「野の花がどうして育っているか、考えてみるがよい。」
               (マタイによる福音書6:28)


ジャン・フランソワ・ミレーは、北フランスの寒村グリュシーで、農家に生まれました。彼は、農夫の生活を描く画家として有名になりましたが、それらの絵は子供の時から、厳しい自然の中で、大地と戦いながら育った彼自身の姿でありました。「種まく人」「落穂ひろい」「晩鐘」などがその代表的な作品であることはご存じでしょう。
彼の絵に圧倒的な深みを与えたものは信仰でした。祖母のルイス・ジョムランは、「神様の中にすべてのものを見なさい。自然の風物や人生の出来事に、神様の臨在を見なさい」と彼に教えました。それゆえ、ミレーの絵には、人々の心を惹きつける静かな深い魅力があります。旧約聖書には、「すべての道で主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道を真っ直ぐにされる」(箴言2:6)という句がありますが、ミレーの絵には、素朴で平凡な描写の中に、奥深さを汲み取れる世界があります。

  感情を揺さぶるような刺激はないかもしれませんが、心の平安、内面の豊かさ、生かされているという日々の思いからくる感謝の気持ちが画面から伝わってきて、見る者の心にも共通の思いが湧き起ってきます。見えるものの事物を通して見えないものを感得する、これがミレーの信仰でした。わたしたちにもその点で時々の事はありますが、ミレーの場合は、それが日常的なことでした。花を愛でるというのは、古今東西、すべての人の経験でもありますが、その背後に、これを創造された神の、人類に対するご配慮を見ることが出来る目は信仰です。花の形、デザイン、色、香り、大きさ、花の咲く場所、まわりとの調和など、どれをとっても画一的ではありません。個性的な美しさがあります。互いに違っている花が花壇にあるいは花瓶に集められますと、相互の美しさを引き立てる不思議な調和が生まれます。これらは知的な配慮を持つ創造者のみわざなのです。神は人が喜びと感動に溢れた日々を過ごすようにと、この世界をデザインしてくださいました。神の愛に満ちたお取り計らいをあなたも洞察してみてください。慰めと潤いが心に溢れ、感謝の空気があなたをつつむことでしょう。


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